人生3回目のスケートへ
急に始めたスケート。1週間後の日曜日に、また別のスケートリンクへ行きました。
週末は一般開放のスケートリンクが多いですが、会場のカレンダーを確認すると、大会やイベントが重なっていることもあるため、ネットでの事前確認は必須です。
前回行ったスケートリンクは、この日は一般開放されていなかったため、別のスケートリンクへ。着いてみるとそこは、今までで一番本格的にスケートをされている方の多い場所でした。常設のリンクに行くのはまだ実質2回目ですが、新しい場所に行く度にスケート人口の多さに驚かされます。知らない世界、見えていない世界はまだまだいっぱいあるなと気づかされます。
貸し靴のサイズを上げてみる
前回、24.5cmの靴をお借りして、無理矢理つっこんで履いたスケート靴は、結局すべり終わりまでずっと、ちゃんと履けてない感を拭えませんでした。帰宅後には、足の指の関節部分が赤くなっていました。ならばと、今回は25cmの靴を借りてみることに。
ひもを全部ゆるめて足を入れ…今回はスッと入る。サイズ上げれば入るよねーと思いながらも、靴ってスッと入らないとダメだよなとも思います。かといって大き過ぎるのも困りものですが、窮屈で痛みが出るのも継続にはよくありません。25cmの靴なんて自分には大き過ぎると思い、試着もしたことがありませんでしたが、前回の教訓を生かします。何事も試してみなければわかりませんね。
そして、今回の靴は、前回の靴より状態が良かったのです。25cmの靴って、多分他のサイズに比べると需要が少ないのでしょう。足首の折れもそれほどではなく、靴自体もそんなに使い古された感じはありませんでした。ただし、足がスッと入ったことに満足して、かかとをトントンとするのを忘れました。それに気づいたのはリンクにおりて少ししてから。かかとの座りが悪い。ちゃんと履けてない感じ。せっかくサイズが合ったと思ったのに油断大敵、気ばかりが先走ったか、詰めの甘さが出ました(笑)。
リンクへ
今回もそーっと氷の上へ。
1週間振りで、身体が覚えているのかどうか、リセットされてるのではとやはり心配で。でも、夫はもう手を貸してはくれません。絶妙に届かない距離で見ています。1歩目2歩目は、すべる~という感じですが、なんとなく身体は覚えているようで、当初の動けないような怖さはもうありません。とりあえず、自力で立つ、歩く、すべろうとする感覚は体得できたようです。足首の不安定さも前回ほどではありません。やはり靴の影響は大きいなと思いました。
今回のリンクは、今までで一番バラエティに富んだ方がいらっしゃる場所でした。ちびっこからご年配の方まで、初心者の方も熟練者の方々も。
初心者と思しきちびっこたちもひとりで歩いています。よく転びますが、すぐに立ち上がってまた歩き始めます。逞しいというか、だからうまくなるのだなと思います。
そして、フィギュアスケートを習っていらっしゃる?年上と思しき女性も数名。アイスホッケーをやっていらっしゃると思しき男性も、防具をつけたちびっこたちも数名。途中からは、フィギュアの衣装を身につけた可愛らしいちびっこスケーターもコーチと思しき方と一緒に。
わたしから見れば、スゴイ人ばっかり!ちびっこも、とんでもなく上手です。そんな人たちの近くで、人生3回目のスケートスタート。つま先を使わない、片足に体重をのせる、のせたまま片足ですべる、をできないながらに練習します。そのうち、止まれないことが怖くなり始めます。どこからどう見たって超初心者のわたしを、まわりの上手な人たちはよけてくださいますが、自分の思い通りに止まることができないので、そもそもスピードを出せないし、出てしまったら、エッジを倒してスピードを落とそうとしてしまう。エッジに乗って、という夫の言葉からは離れてしまうのです。これは、止まることを覚えないとダメだと思いました。
思い通りに止まりたい。
鶏が先か卵が先か、みたいな話ですが、自由に止まれないと、自由にすべることもできないのです。でも、すべらないと止まれないのです。
あまりスピードを出さない状態で止まろうとしても、わたしにはなかなかうまくできないのです。すべるのも止まるのも、どちらももやーっとした状態では、どちらもできた気がしない。ある程度スピードを出さないと止まることもできない。でも、止まり方もよくわかってはいない。
後から気づいたことですが、ここで、スキーのときの癖が出てしまっていたのです。スキーは、エッジを立てて踏み込めば止まります。まぁそれも慣れは必要なのですが、体感としては、スキーを斜面の山側にななめに倒して押しつけて止まる感じなわけです。それを身体が覚えているために、無意識にスケート靴をななめにして止まろうとしていた。でもそうすると、氷を変に削ってしまい、ガガッと詰まったようになってしまう。
夫は、氷を薄く1枚削る感じと言うのですが、それがどうもできない。ひざを落として、とも言われるのですが、それも身体がついてこない。タイミングがわからないというか、まだそこまでいっていないというか。頭では理解したつもりでも、身体でわかっていない、まだ回路がつながっていないのです。
後日、YouTubeで止まり方の検索をして、スケート靴はまっすぐにしたまま…というのを目撃。あぁ…と思いました。身体で覚えている、スキーはエッジを立てて止まる、その時、体感としてはスキーをななめに斜面に刺す感じ…は、体感としては斜めでも、エッジの力をかける方向としては斜面に対して垂直なわけです。スキーは斜面だからななめに感じているだけで、エッジは斜面に対して垂直に力をかけている。スケートは平面だから、エッジを立てた状態はスケート靴が垂直の状態なんだということにようやく気づいたのでした。夫のお手本を見ても、スケート靴が垂直かななめかなんてところには着目できなかった。気づかぬうちに身体が覚えている感覚の弊害が出た形となりました。
ある程度スピードを出さないと止まれない、というわけでスピードを少し出して止まる練習をし始めたのですが、まだ思い通りに止まれた経験がないので自信がないのと、まわりに人がいるときは失敗して巻き込むのが怖いので、なかなか思うように止まる練習ができません。たまに、今だ!と思って止まろうとするのですが、その内の1回は、何が起こったかもわからないままに身体が宙に浮き、おしりから着地。いつもの転び方です。わたしの転び方はコレが定番なのかと思うくらい、いつも同じように転びます。おしりを痛打するのです。夫は、前に転ばないねぇ…と言いますが、どうやって転んでいるのか自分でわかっていないので、前も後ろもあったものではありません。でも、きっと何かがあるのでしょう。スケートに行く度に1転び。1回につき1転びです。でも、今回に限っては、攻めが足りなかったからこその1転び。守りに入ったからこその1転びです。
自転車でもスキーでも、転んでなんぼ、転んでうまくなると思っています。逆に、転ばないでうまくなるなんてことは、わたしにはできない。凡人だからです。そうは思っていても、実際転ぶと痛いのです。全体重をおしりで受け止めるわけで、その衝撃たるや…です。
そして、できることなら声など出さずに静かに転びたいのですが、それも叶いません。わぁあぁぁと大声を出しながら宙に浮いて目立ちたくなどないのですが、それができるなら苦労しないというところでしょうか。かくして、あと何回こんなコケ方をしたら止まれるようになるのか、戦々恐々とし始めているところです(笑)。
それでも、スキーのターンの経験から、曲がったりすることはわりとできるので、止まれなくてもかわすことはできます。
最後の1回だけ、止まろうとしたところで止まることができて、夫に、それ!できた!と言われたのですが、なぜできたのか、どうやって止まったのか、自分でわかっておらず、あれ?できた?なんで?と思いながら3回目のスケートを終了しました。このときはスケート靴、立てられてたのかな??? 次回試してみます。
そして今回は、壁際に行くことはほぼなくて、ひと休みするときは氷から上がって座っていました。もう壁族ではないと夫にも言ってもらえました。
最初は足元ばかり見てしまい、いつも下ばかり見ていたところから、3回目のスケートにして前やまわりを見てすべることができるようになってきたのは、大きな進歩かなと思っています。考えてみれば、下しか見てない人がすべってくる、近づいてくるのは、ゆっくりであったとしても周りの人は相当怖いはず。そこから早めに脱せてよかったよ~と自分をなぐさめつつ、次回の目標は、
スケート靴を垂直にした状態で止まる!思い通りに止まる!です。
そして、靴を履くときのかかとトントンも忘れないように。まだまだそんなレベルです。