ホームベーカリーでパンを焼く。手ごねだけがパン作り?それぞれの良さを理解して、毎日美味しいパンを食べませんか。

ホームベーカリーで焼いたサワー種の食パン 暮らしのアイデア
ホームベーカリーで焼いたサワー種の食パン

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無理なく続けるための『パン好きの選択』

パン作り歴は約20年です。ここ数年は、おもにホームベーカリーでサワー種の食パンを作っています。

やりたいこと・やるべきこと、いろいろある毎日の中で無理なくパン作りを続けていくために、今現在の最適解だと思っています。

ホームベーカリーでのパン作りは、ホームベーカリーのパンケースをはかりにのせて、風袋を引きながらどんどん材料を入れていき、セットしてスイッチを入れるだけです。手を汚すことなく、キッチンを粉まみれにすることなく、計量するだけで自分好みのパンが焼けるというのは本当にありがたいことです。

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パン作り歴は約20年です。

週1回以上、定期的に家でパンを焼くようになって、20年ほどになります。パン教室には10年ほど通っていました。一時期は、その教室の臨時アシスタントを務めていたこともあります。フルタイムで働きながら、パン教室に通いながら、2年間製菓学校に通って、『製菓衛生師』試験を受けて、資格も取得しました。それくらいパン作りは好きですし、今でもとても興味深く思っています。

パン作りは…

  • きめの細かいパンを作るには、しっかり捏ねることが必要です。
  • 分割して、温度や湿度をキープする環境を作って、十分に発酵してくれるのを待って、予熱したオーブンに入れて、焼き加減もチェックするのは、美味しいパンを作るためには欠かせない工程です。
  • パンを作る過程で、キッチンまわりが多少粉まみれになってしまうのは当たり前のことです。

ずっとそう思って家でのパン作りをやっていました。

時間と余裕を生む『便利道具』で、暮らしと心をラクにしよう。

でも、でもなのです。家では、パン作りだけをやっているわけではないのですよね。家事は、小さなことの積み重ね。些細な些細な、『名もなき家事』の方が圧倒的に多くて、その些細なことの積み重ねで気づいたら1時間以上経っていることも少なくない。キッチンでは、パンだけではなく、今日の晩ごはんも作るのです。体力が追いつかない日もあります。

今住んでいるのは、転勤先の賃貸アパート。小さなキッチンで、物をよけて、パンを捏ねるスペースを作ってからパン作りをスタートする、そのひと手間が、どうしても億劫になってしまう日もあるのです。自分好みのパンは食べたい。でも、そのための時間や手間を捻出できないときもある。

  • 市販のパンを買うか
  • ホームベーカリーでパンを焼くか
  • パンをあきらめるか

そう考えたとき、『ホームベーカリーでパンを焼く』という選択肢は、むしろ積極的な解決策だと思ったのです。長年手捏ねのパン作りをやってきている身として、いつの間にかホームベーカリーという便利道具を使うことにどこか引け目を感じていたようです。でも、それは自分が勝手に思い込んだ縛りで、ラクをすることへの罪悪感だったようにも思います。『努力でなんとか…』という昭和的発想にいつの間にかがんじがらめになっていたのは、ほかならぬ自分自身だったのでした。

もちろん、手間ひまかけて作った手捏ねのパンは好きです。今も、時間に余裕のある時には手捏ねのパン作りを楽しんでいます。でも、余裕のない時にも絶対に自分で手捏ねのパンを焼かなければ!というのは、ちょっと違うのでは?と思うようになりました。その日によって、やるべきことの優先順位は違いますよね。外出する日もあれば、これをしなければ!という日もある。そんなときには無理せず便利道具に頼るという選択肢を持っておくと安心です。

今はほとんどの家庭にあると思われる洗濯機も、初めて登場したときは画期的な便利道具だったハズ。でも、現代の生活にはすっかりなじんでいますよね。
人によって必要とする便利道具は違うと思います。お掃除ロボット自動調理鍋食洗器など、いろいろな選択肢が出てきています。自分にとって必要な便利道具を取り入れることができたら、きっと暮らしも心もラクにしてくれます。

わたしの場合は、毎日のパンを無理なく作り続けることを大切にしたいと思っています。時間の余裕やパンの冷凍スペースを確保できるなど、まとめて作っておくことができるならばそれもよし。そして、ホームベーカリーという便利道具に頼ることもアリだと思っています。

毎日のパンは美味しく食べられればそれでいいのです。簡単にできるならなおよし。いつもの暮らしで食べ続けるパンは、吟味した素材で、好きな食感を目指して作りたいと思っています。そしてそれは、ホームベーカリーでもできることです。

パン屋さんの作ったパンも美味しくて好きですし、新しいパン屋さんができたと聞けば行ってみたい派です。ただ、そのときは、いろいろな種類のパンを買って楽しむことが多いです。

イースト併用のサワー種の食パン

せっかくなので、いつも焼いているパンの紹介を少し。ホームベーカリーで焼いているのは、サワー種の食パンです。サワー種の食パンとはいっても、発酵のメインはイースト担ってもらっています。サワー種には風味づけの役割をお願いしています。サワー種を入れると入れないとでは香りも味も全然違うのです。ほんのり酸味がのって、奥行きのある深い味わいになります。サワー種のパンというと、どっしりとしたパンを思い浮かべる方も多いと思います。もちろんそういうタイプも多いですし、どっしりタイプも好きなのですが、朝、トーストして食べるには軽さもほしいなと思っています。イーストのおかげで、こんなに窯伸びしてくれます。

ホームベーカリーで焼いたサワー種の食パンの窯伸びのアップ
サワー種の食パンの窯伸びをアップで。

焼き色は濃いめで設定していますが、それとは別に、糖分が若干多いことも影響しています。計量しているときに、はちみつがドロッと入ってしまったのです(笑)。はちみつとは別に、(茶色い)てんさい糖も加えています。

ホームベーカリーで焼いたサワー種の食パンのスライス5枚切り
サワー種の食パンのスライス5枚切り

ホームベーカリーの羽の跡が見えていますね(笑)。

焼きあがって1時間ほどしたらスライスします。粗熱がとれて切りやすくなっているのと、それ以上の時間パンをそのまま出しておくと、どんどん水分が抜けて乾いていってしまう(パンがパサパサになってしまう)ので、そのちょうどいいボーダーラインが1時間だなと思っています。スライスしたらすぐに袋に入れて、パンをつぶさない程度に空気を抜いて口を閉じておきましょう。

ホームベーカリーで焼いたサワー種の食パンの内相
サワー種の食パンの内相

きめは、細か過ぎず、ザックリし過ぎずのところをねらっています。パンを切った断面から見える生地の様子を内相(ないそう)といいます。わたしは昔から内相が好きで、ドアップで撮るクセがあります。なんとなく黒っぽいのは、サワー種のライ麦と、粉の一部に全粒粉を使っているからです。

ホームベーカリーで焼いたサワー種の食パンの内相のドアップ
サワー種の食パンの内相のドアップ

この気泡を見ると、無性にわくわくしてきてしまうのは、もう性分というほかありません(笑)。明日は、このパンをトーストして、タカナシのバター自家製いちごジャムをたっぷりのせていただきます。美味しい朝ごはんを想像するだけで起きるのが楽しみになる、実に単純な人間です(笑)。

このいちごジャムを作る余裕も、便利道具がもたらしてくれた時間です。

ちなみに、タカナシのバターを北海道内で入手できるのは、厚岸郡浜中町にある『コープはまなか』だけです。

※風袋を引ける『はかり』が1台あるととても便利です。MAX 2kgまでのものも多いですが、鍋やフライパンなど重めの物をのせてはかると、2kgを超えてしまうこともしばしば。3kgまではかれるものがオススメです。防水タイプもあります。

ホームベーカリーをあなどるなかれ!はかるだけで美味しいパンが食べられます。自分好みのレシピをみつけて、毎日美味しいパンが食べられるしあわせを味わいましょう!

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もちろん、手捏ねのパンは美味しいし、作るのも楽しい。高性能オーブンがあれば、かわいらしいパンからカッコイイパンを焼くことも、夢ではありません。

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